Sustainability Research 010 ロドルフォ・シェーネブルグ(前編)

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Wiesbaden / Germany

日本の人々へメッセージをお願いします。

安全に関して、将来はダイムラーのインテグラルセーフティ・コンセプトが広まっていくのではないでしょうか。これは非常に重要なことです。
パッシブセーフティとアクティブセーフティに関してお話しましたが、それを結合し組み合わせたインテグラルセーフティというものがあります。
特に衝突と衝突回避において我々はプレセーフを使っており、将来は多くのシステムがこの方向に向かうでしょう。
これはすなわち事故の衝撃を低減し、事故の件数を減らし、そして衝突事故時の乗員保護装置を最適化することを意味します。
近い将来最高の安全を手にすることが出来るでしょう。

それに加えて将来は、電気自動車のことを考えに入れる必要があります。
電気自動車には、バッテリー、車両の軽量化、そしてコンパティビリティなど新たな課題があります。
我々はこれらの課題に対して準備を行なってきました。
そして、我々が長年にわたってフォローしてきたインテグラルセーフティというものが、将来の土台をなすものとなるでしょう。

これだけテクノロジーが発達して来ると、将来自動運転ということも考えられると思いますが、これについてはいかがですか?

高速道路とか、状況によってはあるかもしれないですが、多くの場合、そして特に街の中ではドライバーがコントロールしなければなりません。
何故なら、交差点などの状況に応じて、ブレーキを踏むとかハンドルを切るとかの操作の判断を運転者が下す必要がある状況がたくさん存在するからです。
補助システムがドライバーをサポートするということはあっても、ドライバーを排除することはあってはならないのです。