Sustainability Research 23

近い将来の混在という時期を考えると、
自動運転とそうでない車を分けることも考えなければならないでしょうか?

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London / UK

インフラを分けるというのはとても難しいことです。自動運転車はまずハイウェイに、そして次にパーキングに登場して、将来数は増えていくでしょう。
しかし、まずはじめはハイウェイでというのは確かです。
問題は、ハイウェイでの事故の数は非常に少なくて、事故が最も多いのは都市部、その次が郊外の道路だということです。
自動運転車はすぐには都市部では使われないので、自動運転車がそれほど安全性に大きな影響をもたらすことにはなりません。
しかし長期的には安全性の必要性重要性は高まります。

スウェーデンのDrive Me Projectなどで、路上走行試験を行なっていますが、人々は自動運転を理解し受け入れることはできるでしょうか?

学習しなければならないという事だと思います。
私は今、Sクラスに乗っていますが、これは低速での自動運転が可能です。
ブラインドスポットモニターやレーンキープアシストなど色々な機能がついています。
一年半前に乗り換えたのですが、最初はハイウェイでこれらの機能を使うのはちょっと心配でした。
しかしそのうちに慣れました。

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Stuttgart / Germany

またTiptronic Plusもありますが、郊外などでよく使います。
ほかのセンサーとかシステムにも慣れてきて、使うようになりました。
自動運転車に関してはこのように学習のプロセスあるのだと思います。
若い人たちは学習能力が高くて、スマホもすぐに使いこなします。
長い目でみてold peopleも自動運転を使いこなす事が出来るようになると思います。
しかし、これには慎重を期すことが必要で、ステップを踏んで行かなければいけません。
これはロードマップということにもなりますが、ITテクノロジーの発展があまりにも速いので、速すぎるとテクノロジーが自動運転の環境を壊してしまうことも考えられます。

私たちの計画では、段階を踏んで、まずハイウェイ、パーキングそれから郊外の道路、それから中期、長期的に都心の自動運転車へと移行していくのが良いと思います。

2013年8月、わたしたちは、フランクフルトの南に位置するマンハイムからプフォルツハイムまでの全長約100kmのルートで「S 500 INTELLIGENT DRIVEリサーチカー」による自動運転の走行デモンストレーションを行ないました。
そのルートは、今から128年前、メルセデス・ベンツの創業者であるカールベンツの妻ベルタが「世界初の長距離自動車走行」を敢行した際とまったく同じルートです。
広報リリースにはこうあります、

「21世紀の今日では、交通量も非常に多くSクラスの自動運転機能は、交通信号やロータリー式交差点、歩行者、自転車、路面電車などが錯綜する多くのシーンを切り抜ける必要に迫られました。注目すべきは、未来につながる今回の成功は、莫大なコストをかけた特殊技術ではなく、新型Eクラスや新型Sクラスにすでに搭載されている技術に類似した、量産段階に近い技術を用いて成し遂げられた点です。」

様々なセンサーを搭載したSクラスで、ドイツでは今日すでに自動運転で走行する事が可能なことを立証しました。