Sustainability Talk 006

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London / UK

日本は、世界の仲間に入り、日本の技術やシステムやノウハウを輸出して、リーダーシップを発揮することができるでしょうか?。

デモンストレーションができるパイロットケースを見つけて、やってみせて,世界に存在をアピールすることでしょうね。 たとえばどこか場所、ある一定の地域、戦略的に関心の高い国を選び、ここを変えることができるんですよと具体的なデモを見せられることに勝るものはありません。

アルメニアとグルジアのトラフィックセーフティプロジェクトの担当者から相談がありました。
両国は道路状況が悪く、ソ連時代の道路や警察体制、免許体制、そ子にモータリゼーションが押し寄せて来てめちゃくちゃになった。
交通事故死者は毎年3倍ずつ増加している。
そこで何とかしたい、安全に関して日本から学びたいからそれをコーディネートしてくれないかとの相談です。
彼らはそれは日本を金持ちと思っているかもしれないし、ここ20年で事故死者が半分になったことも知っていた。
この両国には世界銀行も援助をしていますね。

世界銀行は、アルメニアとグルジアの交通安全向上には関係していますが、それほど大きな組織にはなっていません。
魅力的な都市ですが、ロシアの古いの道があり、アムステルダムのようにつくり変えることができるでしょう。
十分な土地があるので安全な国にできるでしょうが、今のところ政治的チャンスがありません。
ヨーロッパ型政治経済に持っていこうとするのが精一杯で、我々ももっと何かできないかを声をかけてみたのですが、アイデアやノウハウをそこに移植していくというのはなかなか難しい。
シートベルトなんか誰がするかというロシア圏の態度があり、賄賂を取ったり、東欧圏の警察は我々とはだいぶ違う役割を持っているだけに、市民との関係もぜんぜん違っていました。
しかし汚職があったりして、グルジアは交通をつかさどる警察官全員がクビになり信頼置ける人間だけを雇いなおしました。
また、安全を重視していないロシアの古い道に慣れてしまっている。
ヨーロッパに組み込まれたいと願っているので、ヨーロッパの考え方を吸収していくことが両国のためにはなるでしょう。
近代的な安全に関する考え方が入る必要がありますが、それを行なう資金も人もない。
しかし可能性はあると思います。
だからこそあなたがたに頼んだのでしょう。
両国ともNGOが中心になってやっており、政治の外から中に入っていくような動きになるでしょう。

アルメニアグルジアプロジェクトは日本が世界に出て行くときのデモケースにできるでしょうか。

何をするかによるだろう。
道路環境を一目見ただけでわかるように変える。
既存のものに手を加える、レトロフィットですね。
しかし、お金がかかる。