Sustainability Research 007 ジョニー・スヴェドルンド(後編)

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Stockholm / Sweden

クルマの設計の話からすると、トレンドとしては、今まではセンサーはレーダーだったのですが、カメラを付けてそこから情報を読みとることも出来るようになりました。
カメラはレーダーセンサーよりも安いので、安いクルマにも搭載されるかもしれません。

来週そのことについてスウェーデンの自動車業界との話し合いがあります。
確かに、車両に搭載するカメラが多くなってきていますね。
自動車業界はカメラで、道路や道路環境などを制止したものと捉えて考えているように、私は思います。
「例えばレーンのマークやスピードの標識などを変えたり、場所を変えたりすることでカメラがより機能を発揮出来るような方法がありますか」というようなことを来週の話し合いでは考えています。
私たちが交通安全の観点から見て、インフラストラクチャーとして道路の環境を見ると、スウェーデンでは交通死亡事故が非常に大きく減少しています。
今までインフラに関してかなりの投資をし、それによって事故をかなり減らすことができました。
これから先さらに減らそうとする場合、例えばワイヤーで車線を分けるとかそうした道路のインフラでの処置ではなくて、むしろ車両に関する技術に因るしかないと考えています。

ボルボはカメラで歩行者を感知した場合、時速30km以内で走っている時は自動的にブレーキがかかるというシステムをプレゼンテーションしています。
ですから官庁側としては、歩行者が合流することがあり得るような場所はすべて時速30kmに制限するようにできます。
前にもその話が出ましたが、道路環境とかインフラ側と車両のテクニックとで協力をするということです。

今まで出たことについての総合的な良い資料があります。
じっくりと話し合いを重ね、最終的にボルボから昨年提案されたものです。
これはスウェーデンの現在かもしれません。
ご覧になってご意見をお寄せください。

参考資料