Sustainability Talk 010

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Alexandria / Virginia / USA

日本は高齢化社会を迎えています。
共同体カートなどになっている簡単な駆動車、例えばゴルフカートなどですが、あなたは、輸送手段を必要としている高齢の人々のために、路上でそれらを走らせて良いと考えていますか?

難しい問題ですが、NHTSAは安全保持のためのエージェンシーです。
市場のニーズを満たすという点では、ある特定の市場を開拓するのは常にメーカーのチョイスです。
我々の仕事は、メーカーが提供するものがなんであれ、我々の安全基準に適応しているかどうかを確認することです。

目標は、基準の枠内で消費者のニーズが市場が望むような形で満たされることです。
常に正しいバランスを保つということが目標です。
規制が影響して特殊な車両の生産が許されなかったり、あまり売れ筋のものにはならなかったりと、その状況によってあるかもしれませんが、それはNHTSAのチョイスではないのです。
我々と組んでいる病院のリサーチにおいてNHTSAの多くのリサーチャーが気付いたことがあります。

確かに事故をみてみると怪我の状態など、年配の運転者には若い人のそれには見られない独自の問題が存在します。事故にあう年配のドライバーのなかでは他の年代の人よりも多くみられる問題というものがあるということです。
我々NHTSAとしてはこの点を長期的に見ていく必要があると思います。

そして将来の安全基準の役に立てていく。
シートベルトの位置、特定の年代の人々に対するある特定のGフォースをいかにして減少させて衝撃を和らげるか、等々を。
子どもたちや座席、そして車内の安全機器の大きさが適正なものであることを確認する。
年配のドライバーが増えるなかで長期的視野で車両調査の対象としているのが全ての年代の人々の安全性を高めるということです。
これからの安全戦略を考えるなかで長期的に検討していく問題の一部となると私は考えています。