Sustainability Research 24

次の時代に向けて運転者はスキルを上げる必要がありますか?

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Sonoma / California / USA

より良い運転者になるためのトレーニングの意味ですか?
平均的なドライバーをもっと良くすることは出来ないと思います。
我々は沢山の教育プログラムで努力してみました。
もっと上手で、技術的にも優れたドライバーにすることはできるでしょう。
しかし、だからといってより安全になるということではないのです。
レーサーのように技術的に優れたドライバーのほうが路上の事故を起こす数が多かったりする、何故なら、自分の技術の極限近くで運転をして問題を起こすからです。

我々の問題は技術の訓練ではないのです。
スリップの修正法を教える事はできます、誰もが習得するわけではありませんが、殆どの人はできるでしょう。常に車を進行方向に向けておく事を習得することはできます。
フォローしやすくなるし、車線内を走る事ができます。
しかし、スリップからrecoverすることができても、自分は前の車の半秒後を走っているのです。
運転は上達したかもしれませんが、見ていない時に何かが起こります。
半秒という時間はどんなに上手な人でも関係ありません。
今より運転が向上することはないと思います。
様々な操作を車に委ねるようになると、運転者が車に依存するようになればなるほど、あまり注意をはらわなくなるでしょう。
自分のかわりに車が対処してくれる事を求めるからです。
そのために運転者がどれほどひどくなるかは分かりません、それほどではないかもしれない。
なぜなら今でさえ人々はほぼいつも注意散漫になっています。
運転以外の事を考えている。
我々のゴールは少なくとも道路から目を離さないようにさせる努力をすること。
そうすれば何か起こった時に、道路に注意がもどされる。
しかしドライバーは、道路はスムーズでまっすぐなことを望むものです。
だからドライバーの技術のレベルはこれ以上にはならないだろうし、何か向上させる方法があるとも思えないのです。
ドライバーの技術レベルは今のそれを上回る事はないと思います。

運転というものはかなり複雑です。
常に注意をはらい、歩行者に気をつけ、突然左折をする前の車にも反応し、常に自分の車の右か左にはほかの車がいる。
ドライバーたちはかなり上手に衝突せずに運転していますね。
だからどれほど向上できるか自分に聞いてみることです。
テクノロジーが彼らを向上させるのだと思うのです。
なぜなら、運転そのものはかなり簡単な操作ですが、運転にどれほど注意を払うかには限界があります。
ドライバーはかなり複雑な操作を行なっています。
それは飛行機の操縦より複雑です、空中ではなにかがぶつかってくることはないから。
車の操作には常に何かがあります。
ですからドライバーはかなりうまくやっていると思います。
少し向上の余地があるかもしれませんが、大幅な向上ではないでしょう。