Sustainability Research 003

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Seoul / Korea

ESCについてどう思いますか。

既に世界的な技術の基準を満たしていますね。
韓国では2012年か2013年には、生産される全ての車両にESCが搭載されていなくてはならないとされています。
ESCはクルマをより安定させますが、実際はESCを搭載しなければならないかどうかではなく道路状況の問題も大きいのです。
10年前の韓国では田舎道はもっと曲がりくねっていました。
今はまっすぐな道も多くなってきましたから、横転事故の可能性は少なくはなりました。
しかしまだまだ、ヨーロッパでは30%程度しか起こらない横転事故が、韓国では40%にも上っています。
グローバル・テクニカル・レギュレーションは既に98カ国が同意していますが、それには10項目があります。
98の国はナショナルレギュレーションに適合しているかどうかを毎年レポートしなければなりません。
その10項目のひとつにリテンションシステムがありますが、韓国版NCAPは、大々的にプリベンションシステムの試験を行なう予定です。

クルーズコントロールが発展した車間距離コントロールシステムなどについてはいかがでしょう。

多くの国がASV(先進安全自動車)を開発しようとしています。
日本では10年も前に開発がスタートしていますね。
韓国では5年前に始まりました。
テストの手順をあわせる程度だったのですが、やっと今年、韓国も交通状況に基づいたASVのプロジェクトを始めます。
韓国の事故はその半分が交差点で起きています。
クルーズコントロールに比べれば警告システムのほうが防止に役立つと考えます。
アメリカやヨーロッパのASVは韓国では使えません。
10項目のグローバル・テクニカル・レギュレーションは、実は韓国では適さないのです。
ですから我々は、わが国に適したテスト方法、基準を開発するつもりです。
ハイウィエイモードとシティモードの2つにわけて開発します。