Sustainability research 15

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Bad Homburg / Germany

そのシステムもヨーロッパとアメリカでは行なわれているのですか?

今GMも行なっています。
ただし、GMはアメリカだけです。
BMWとしてはもっとこのシステムを広めたい、普及させたいのです。
ですからこの技術をオープンにしていますが、GMがこのシステムを採用したかはわかりません。

このシステムでどんな情報が採取出来るのか、その項目のリストはありますか?

まずは、クルマの色、大きさ、どのエアバッグが開いたか、助手席に人がいるかどうか。
ドライバーあるいは、助手席にいる人がシートベルトをしているかどうか。
あとは事故の種類、前からなのか脇からなのか、後からなのか。
センサーがあれば、どこから、どのくらいの強度で衝突したか。
すべてのクルマにあるわけではありませんが、いくつかのクルマには搭載されています。
カプリオレにも入っています。
あとは事故の重度です。

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Paris / France

重度はどのような基準で?

エアバッグの制御が計算します。
あるいは加速状況、加速の方向と加速量を評価して計算します。
あとは、もちろんクルマの位置ですね。
これで、ほとんどすべてでしょう。

それでは、人間がどこにどれだけの障害を受けたのかはわからないのではありませんか?

だいたいそうであろうという推定です。
これまでの経験から、たとえば、脇から衝突された時にどういう障害を負うかというように、これまでの経験のデータから割り出します。
ですから、医師は脇からの衝突であるとわかれば、脇から調べますし、後から追突されたのであれば、首から調べます。

BMWのコールセンターを経由してPublic Safety Answering Pointに来るとすると、事故現場からPublic Safety Answering Point直接救急コールが来るよりも時間がかかりそうな気がするのですが。

BMWのコールセンターにはたくさんのオペレーターがおり、普段は「近くのレストランを教えてくれ」とか、そういう問い合わせが多いわけです。
しかし救急の連絡が入るとすぐにオペレーターが出て、すぐにクルマとコンタクトを取ります。
だいたい5秒から15秒ぐらいでしょう。
ですからずっと多い情報が入ってきます。
もちろん、事故が起きたら目撃者が携帯電話などから通報をしますが、これまでのデータバンクの調査では、一番最初に救急に連絡をするのは我々ののコールセンターでした。

これは、BMWのいわば無償のサービスですよね?

電話付きのナビゲーション付のBMW車を買うと、1年間か3年間は無料でサービスがついています。
それ以降は、今はっきりとわかりませんが、だいたい年に100〜200ユーロかかります。
そこには緊急のサービスだけではなく、他の様々な情報を得るサービスも含まれています。

これはBMWの低価格のクルマでもサービスを受けられますか?

すべてのクルマについています。