Sustainability Research 001

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Wshington DC / USA

言っておきたいことはありますか。

地球温暖化やエネルギー問題、環境に対する十分な注意が向いていると思いますが、衝突回避、安全というここまで進んできた技術も大切にするべきだと思います。
環境問題を優先することによって、安全がおろそかにされてはなりません。
例えば、今存在する道路システムの上にApteraやLow Speed Electric Vehiclesといったクルマを走らせるということは、実はエネルギー問題を解決する手段としては正しくありません。
人々がこういったものを選ぶならば、安全性はこのままでいいというわけにはいけないので、我々のような組織や政府は、変化を考えなければなりません。
まず、道路のシステムを変化させなくてはなりません。状況に応じてどんどん変化させ改良していかなければならないのです。
ますます複雑になるでしょうが、しかし我々組織や政府の仕事は、人々がやりたいことを実現していくことなのです。安全なんだからこうしなさいとか言って押し付けるのは我々の仕事ではありません。

最後に、今買い控えしているアメリカの人たちもいつかは、近い未来買い替えなくてはならない時が大きな波としてやってきますよね。
その時、アメリカの人たちは、燃費の良い小さなクルマを買うのでしょうか、それとも今までのような大きなクルマなのでしょうか。

難しい問題ですね。
8月末まで行なわれていた買い替え補助金制度のもとでは、トヨタやホンダの小さな燃費のいいクルマが売れましたね。しかし、代替エネルギーが開発されて、燃費を考えなくてよくなる時代が来ると、人々はまた大きなクルマに関心を持つようになるでしょう。
今はガソリン価格が少し安くなってきていますし、大きいクルマの方が何かと便利だというのはありますよね。アメリカ人は体も大きいし、まず家族全員がゆったり乗れて、またボートや馬を乗せたトレーラーを引っ張る人も多いです。用途がちゃんとあって支払い能力があれば、買いますね。これは誰だって買うでしょう。
ヨーロッパにもベンツやBMWにも、SUVがあるじゃないですか。ヨーロッパで、グランドチェロキーは売れているんですよ。大きなクルマにはそれだけの魅力があるんです。
しかし、ガソリン価格が、以前のような$45/ガロンという高さにまた戻れば、カローラやホンダやミニが売れるでしょう、もちろんハイブリッドもね。