Sustainability Research 010 ロドルフォ・シェーネブルグ(前編)

次世代のポイントのひとつは レーダーかカメラかという点だと思います。
世界的に見るとカメラの方がよいように思えますね。
理由はレーダーより安いので、途上国に低価格車を提供することができます。あなたのお考えは?

写真

Salzburg / Austria

安全な周辺状況認知のためには、ふたつ以上のセンサーが必要です。センサーだけに頼るのではなく、たとえば我々はレーダー+カメラといったようなコンビネーションを考えます。
というのはどのシステムにも長所と短所があるからです。
最低2つのシステムの組み合わせが安全な周辺状況確認には必要だと考えます。

我々はカメラとレーダーシステムの併用によって、周辺認知の安全性を高めるという方向性をとっています。
なぜなら我々は、例えば霧のような天気の状況では、レーダーシステムの方がカメラシステムより優れていると考えるからです。

日本では自動車会社は各車にカメラやセンサー、ナビシステムそしてABSシステムを搭載する努力をしている。例えば、各車のカーブやハンドリング、ブレーキングなどの情報も集中管理し情報分析し、また各車に配信したりしています。

車車間通信は将来もっともメジャーなテクノロジーの一つになると思います。
冒頭で3つの重要なテクノロジーのなかで衝突回避の重要性をあげましたが、そのセンサーの一つが車車間通信です。
特に交差点やカーブのある車線など、カメラやレーダーシステムでは得ることのできない情報の場合、車車間通信は大いに役立ちます。

将来は車車間通信が各車両にあれば、センサーシステムはそんなにたくさんいらなくなるかもしれません。
例えば、カメラシステムとかレーダーシステムは不要になる可能性もありますね。
ただ、一つ問題は歩行者で、彼らはセンサーを持っていませんから、この場合はカメラも併用する必要があると思います。
しかし、システムの複雑さは軽減されるかもしれません。