Sustainability talk 11

小さなクルマ自体の安全における問題点は何でしょうか。
小さなクルマにはどんな技術が必要でしょうか。

小型車の場合は、正面衝突とサイドインパクトそして後方ということになります。
ですから、クルマの前と後ろとバンパーなどの強化、そしてクルマの下のフレームも含まれます。
勿論サイドインパクトの場合にも、フレームはとても重要です。
フレームで乗客を守る点では、エアバッグなどの技術がより安全なものにしていると思います。

技術では、たとえば前方にクルマがいる場合、近づくと車内にレーダー警告がでて、ブーという音とかまたはクルマの速度を落とす技術などがあります。
私は最近新しいレクサスを買いましたが、クルーズコントロールをたとえば4車間にセットすると、前のクルマに近づくと速度を落とし、ブレーキを踏む必要がありません。
ですから、多くのことが技術的に可能なのです。

サイドミラーがあっても、クルマがラインゾーンにいたらクルマは見えないかもしれない。
そこで動きをとろうとすると、クルマがビービーという音を鳴らしたり、クルマを元に戻したりする。
燃費の良いクルマや小型車を作る努力をすると同時に様々な技術が開発されて、クルマの安全性の改善がなされています。

多分将来は一家族に対してのクルマの所有数が増えると思います。
自分一人でクルマを使うなら、コミューティングのためのもっと小型のクルマにするとか、公共の乗り物を利用するべきです。
しかし、日本なら電車や地下鉄を使えますが、日本ほど公共の乗り物が発達していないアメリカでは(日本より)クルマを買う傾向は高いと思います。
ですから、燃費の良さが求められると言ったのです。
大きくても燃費が良いクルマです。

今日のV6エンジンは消費者の視点からはより燃費がよくなり、しかも非常にパワフルです。
将来小型車は安全性の面では大きなクルマと比較的同等になるでしょう。
レーダー制御やレーダー機器といった技術をクルマに搭載することにより、小型車は盲点をカバーすることができるからです。

逆に大きなクルマには何が必要ですか。
大きなクルマには今まで以上に小さなクルマを守る義務が生じると思いますが…。

写真

New York City / USA

それは誰もが注目していることだと思います。
大きな問題の一つは、小型車と大型トラック、ピックアップのバンパー位置。
もしもこれが合わなければ、小型車は大型トラックの下にもぐりこんでしまいます。
ですから、ピックアップトラックが小さいクルマの上に乗ってしまわないような基準が必要です。

乗用車の場合はバンパーも大体似ていると思いますが、トラック、ピックアップ、SUVなどは様々な形と位置があります。
スマートとロールスロイスを比べるわけにはいきません。
二つは全く別種類のクルマだからです。

先日、ドッジグランドピックアップトラックが後ろから来たのですが、バックミラーを見ても座高が高いので運転者の顔も見えません。
かなり接近してきたのでナーバスになってわきにクルマを寄せて、パスさせました。
全ての国で、自動車業界か国の政府がこの安全性の問題での何らかの基準を設定する必要があると思います。

安全は乗用車であれ、軽トラックであれ、SUV、バンそして大型車であれ、クルマだけの問題ではなく、歩行者、クルマに乗っている人など、路上全ての問題です。
安全性(の確保)は製造法(エンジニアリング)、法律、そして教育によってなされなければなりません。
エンジニアリングといってもクルマだけでなく、道路も、橋も含まれます。
ですから安全性の確保には様々な分野の力が必要なのです。
安全性とはある一種類のクルマではなく、これら全部の要素の検討を必要とするのです。