Sustainability talk 13 久保田秀暢(後編)

ただ、韓国を見ていると、韓国は今、
イ・ミョンバク大統領が韓国を売ろうとして頑張っているんですよ。
破綻するかもしれないけれど、TPPやFTAに対する今の動きを見ていると、日本経済にとって大きな打撃になるんじゃないかなあと思います。
あとはやっぱり韓国は日本の立場にとってかわろうという気持ちがあるんだなあと思います。
それは脅威に思わないと。
それがTPPかどうかわかりませんが、対韓国として何か対抗策を考えなくてはこの10年後は厳しいかなと思います。
だってね国後、択捉のガス田開発に韓国が入っているでしょう。
おお、そうかって思いますもん。

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London / UK

その辺のロシアのしたたかな感じはあるんですけど。
会議に出ているかぎりでは韓国ってよくわからないんですよね。
ヨーロッパの人もそうだと思いますけど。
自動車の基準分野だけの話ですけど。
ほとんど発言しませんしね。

まだヨーロッパを見ていないのかもしれませんね。
アメリカを向いているのかもしれませんよね。

基準の、というか制度そのものがアメリカですからね。
あと、韓国の人はむちゃくちゃ働きますよね。
昔の日本のモーレツ社員みたいに。

ちょっとだけ残すとかね。
だって向こうにも朝鮮語しか話さない人がいるんでしょう。
だけど、中国はしたたかだから、うまくやるんだろうな。

クルマの話とは違うんですけど、こっちで新聞を見ていて思うのは、ヨーロッパは経済危機があるでしょう、それから移民の問題が最近多いんですよ。
イスラムの人口が圧倒的に増えてきているし、それに加えてアフリカから黒人の難民も来るから。
白人としてのアイデンティティが各国とも保てなくなってきているんですよ。

なんだかんだ言ってももともとヨーロッパはキリスト教の社会だから、そこでイスラムの方が人口が多いということになったらここは破綻すると思います。
だんだんそうなりつつあるんです。
そんな中で中国などの脅威もあって、経済的にもだんだん沈下しているし、民族的にもアイデンティティが保てなくなって。
キャメロン首相なんかはマルチカルチャーイズムとか言って。

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Stockholm / Sweden

ナショナリズムですよね。
台頭してきたのは。

そういうのを区別しようというのではなくて、マルチカルチャーイズムとか言ってみんな一緒に認め合いましょうみたいなことをやっているけど。
それで、年金などの話になると、移民の労働力を入れるしかないでしょう。
どうなるのかなと思いますよね。

日本なんかは単一民族だし、ヨーロッパは宗教が絡んでいて、すごく根深いので、これ6、70年前ならとっくに戦争が起きている状況ですよね。
そこを国連とか話し合ってなんとか持たせているわけで、このまま2、30年経ったらヨーロッパってどうなっているのかなって思いますけどね。
すごいですよ欧州での移民の問題は。