Sustainability research 17

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New York City / USA

予想とか予知ということですか?

ドライバーは運転している時に何かが急に起きたらすぐに反応しなければなりません。常に情報処理をアクティブにしていく必要があるのです。
ここでは5つの段階にヒエラルキーを作り、モデルにしました。
この理論はクルマにおける人間の行動だけでなく、一般的な人間の行動にも適応することが出来る理論です。
ですから、このモデルからは自分がどのようにして、ここに来たかを証明することだって出来ます。

たとえば、家を出てここに来るとしたら、いつかはこの研究所に着くことは予測しているわけです。
これが戦略的なレベルです。
今日は雪が降っているという条件があります。雪が降っていることによって、目的地までどのくらい時間がかかるか予想しなくてはならない。実際には自分は今日とても間違った予想を立ててしまったんですが。
たとえば、研究所に行くには30分、ベルリンに行くには6時間かかるというように予測・予知しなくてはなりません。

次は技能的なレベル、つまり中間の位置・ポジションですね。それはナビでわかりますね。
ところが道路の工事などがあって急に迂回しなくてはならなくなった場合、自分がどのように反応するか考えなくてはなりません。
これは脳研究からだと、考える、思考するということになります。
エンジニアはだいたいこのレベルまでしか認識していません。
ブレーキがどこまで機能するかなどそうしたことです。
どのように運転を連携させるかですね。

ただし、最初の段階も考慮しなくてはなりません。しかし、この2つを考慮していないことが多いのです。脳というのは見ている次の2〜4秒先のことを考えていなくてはならないのです。
脳はそのようになっています。
ということは、我々が考える時、思考している時は継続的に思考しているのではなく、2秒、3秒の間隔で思考をしているということです。
それが、人間の脳のリズムなのですが、何かが起こったら急に中断されるわけです。

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Seoul / Korea

その下にもうひとつレベルがあります。
我々はシミュレーションを使用して、様々な世代の人たちに実際に運転をさせてどのような反応をするかという研究を行なっています。
いろいろな知覚・感覚が2、30〜40秒でどのように動いているかを調べてみると、その最後の30〜40秒のところでは、高齢になるにつれて性能が変化してきます。
高齢になると脳の考える能力が非常にゆっくりになってきますね。
決定するプロセスが非常に長くなってくるのです。
この最後のレベルで情報処理の能力が低下してくるのは、高齢になること、ドラッグなどの麻薬を使用している場合、うつ病の人たちです。
ですから、我々は高齢者とも様々な実験を行なっています。
あとは、目的もなく、ただ楽しみのために運転するドライブ・スルーということがありますね。
そういう場合は最初のレベルはなくなります。