Sustainability talk 14

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Vevey / Switzerland

日本では今、メタンハイドレートも取り沙汰されていますが、これについてはどうなのでしょう。

メタンハイドレートは日本近海にもあるということが証明されています。
しかし、それを開発すればコストがかかります。
コマーシャルに通用する値段に持ってこれるかどうかでしょう。
コスト的には、今石油がバレル100ドルを超えていますが(1バレル当たり http://cfd.minkabu.jp/commodities/CL_1)、まだ競争力はありません。
さらに石油の値段が上がれば対応できるかもしれません。

非在来型の燃料となると、さまざまなものがありますが、シェールオイルやシェルガスのような軽質タイトオイルがあります。
カナダのオイルサンドも今の値段であれば十分に競争力があります。
その先にあるのは、ガスが安いですから、カタールでやっているようなガスの液化です。
石炭燃化もありますが、これはコストが高い。
こうしたものがあって、さらに先にメタンハイドレートがある。

日本には技術があり、メタンハイドレートに力を入れていますので、戦略的に重要です。
その条件は液体燃料の優位性にあります。
液体燃料と内燃機関は非常にパワフルな移動手段なので値段は上がっても、まだ続くでしょう。
バイオ燃料がブラジルで成功しています。
このように、燃料の値段が上がっても自動車社会がさらに続くと考えればメタンハイドレートも多いに可能性があります。

ただ燃料の値段が上がって来たところで、電気自動車がでてきました。
そう考えると今度は違う世界になってきますね。
新しい自動車に普及には、電気を充電するために充電ステーションをたくさんつくったり、または水素燃料電池車のために水素を売るスタンドが出てくるなどのインフラ整備が必要です。
またプラグイン・ハイブリッドカーも生き残りそうですね。

ハイブリッドカーから電気自動車への転換は、もう少し、という感じですが、可能性はあります。

先日テスラに乗っている友人が「300kmは問題なく走れる」と言っていました。
「帰って充電をしておけば、翌日も問題ない」そう言っていました。
走行距離が100kmや200kmでは少々不安かもしれませんが。