Sustainability Research 22

驚いたことがありました。
今年1月、私がTRB(Transportation Research Board 米国交通運輸研究会議)に参加したとき、
彼らは自動運転についてはヨーロッパよりもかなりリラックスしていることがはっきりわかりました。
アメリカでは各州の間で先進技術コンペティションがありますね。
それは、この分野でのリサーチを許可するものです。
彼らは、企業の開発状況に可能性を見出します。

写真

Gothenburg / Sweden

このように、アメリカのアプローチ方法はよりオープンに見えますね。
日本はどうでしょうか。アメリカとヨーロッパの中間くらいでしょうか。
日本には、クルマはドライバーが注意散漫になったとしても運転を代わりに行なうべきではないといった非常に厳格な規制がありますね。
私は、非常にナイーブな人間ですが、それでもレギュレーションは常に変化するものだと思っています。
それは、自動運転によって社会が利益を得られる場合です。
そのときは政治家が法を変えるでしょう。

しかし、それでも私はずっと「ドライバーは、将来においても運転にアクティブな役割を持ち続ける」と考えています。
なぜなら、たとえばガレージから小さな路地にクルマを発進させることも、インターセクションなどで運転することも、大変複雑です。
楽観的に「自動運転しているクルマはわずかだし、モーターウェイでのドライブはそれ自体がシンプルだ」と言うこともできるでしょうが、それは技術的に解決できる問題です。

ドライバーとクルマ、それが入れ替わることがあるからこそ、我々はもっと学ばなくてはいけません。
どのようにしてドライバーはクルマに運転を預けることができるのか、そしてクルマはどのようにして運転をドライバーに返せるのか。
ドライバーは両手でハンドルを持っていなければなりませんし、道路に目を向けていなくてはなりません。
やがて、我々は学ぶでしょう。