Sustainability Research 011 ロドルフォ・シェーネブルグ(後編)

ダイムラーAG、シェーネブルグ博士への10の質問。

ロドルフォ・シェーネブルグ ダイムラー AG メルセデス・ベンツ 研究・開発部門 ディレクター パッシブセーフティ、デュラビリティ、ビークルファンクション担当

写真:ロドルフォ・シェーネブルグ

1)今世界が直面している交通の問題点(例えば安全や環境問題)は何でしょうか?

今日の主な挑戦は、燃料消費量と排出ガスの低減です。 同時に、私たちは、傑出しているレベルで私たちの車の安全性を保たなければなりません。
さらに私たちは、インドや中国のような発展途上市場において、彼らの活動のニーズに因る多大な交通事故数と死亡者数を見つけることになります(資料p1)

資料

2)その問題点解決のためにあなたは何をしているのですか?

最近の数十年で、私たちはS-クラスやE-クラスのような上級のモデルで、新しい支援と保護システムを導入しました。
そのほんの数年後、エアバッグ、ベルトテンショナー、ABS、ESP、BAS、PRE-SAFEといったシステムの多くが、多くのモデルラインで利用可能であるか、標準の設備にさえなりました。私たちの不可欠な安全アプローチとその4つのフェーズは、40年間以上の事故調査の経験に基づいています(資料p2)

現在、私たちは、軽量設計と安全の間で外観上の矛盾を解決するための新技術に焦点を合わせています。
まず最初に、既に私たちのクルマの燃料消費量を下げる手段として、ダウンサイジングのものに置き換え、車両重量を軽量化を図っています。
さらにまた、ハイブリッド、e-ドライブ、燃料電池のような代替の推進概念は低エミッションでの個々の移動を可能にするでしょう。もちろん、これらの新しい概念には、少なくとも、従来の推進力によるクルマと同じ安全レベルがなければなりません。
私たちの多くの先駆的な安全に関するアイデア(それは、推進力概念の代替のためだけではありませんが)、それをS400ハイブリッドを基本とした、新しい実験的なセーフティビークル、ESF2009で示しました。
ESF2009に搭載したカー・ツー・カー・コミュニケーションもまた、事故を避ける非常に高い可能性を有しています。
「危険警告の分散」の原則は、危険な状況にある車が他の車に警告を伝えるか、または情報を転送するのを可能にします(資料p3〜5)