Sustainability Research 014

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New York City / New York / USA

電気自動車とかゴルフカートは高齢者のためのイージードライビングカーに通じますか。

日本の状況はよく知らないので日本で何と呼ばれているかわかりませんが、最近行なったクラッシュテストの結果をステータスレポートをしたばかりです。
クライスラー社のGEMというクルマを使いました。
同社はカリフォルニアの厳しい規制に合わせるためにこのクルマを作っており、同州では低排気ガス車をある割合で生産することを義務づけています。
同社ではまったく新しい(ゼロから)製品をデザインしました。

ただゴルフカートに手を加えたというのではなく、サスペンションを多少改良し、キャノピーもつけて、ウィンドシールドも購入することができますが、これも購入可能なドアがあり、ドアは元々はついていません。ドアはついていなくてもよいのです。

重要なのはヘッドライトとシートベルトが付いていることです。
そうすれば低速車と分類されてアメリカ国内の多くの道路での走行が許されています。
元々の考えは閉鎖された敷地内(地域)用であり、ゲートで囲われた住宅地内で乗られていたのですが、(乗るのは必ずしも老人だけではないですが)結局このようなところに住むのは老人が多くなるのです。そして、これで一般道路に出て買い物に行きたいということになった。

問題は、これらの車両と一般車両が共存して走るようになることです。
低速車は時速25マイルまでしか出ませんが、他の車は時速35、45、55マイルで走っていますから、死傷事故が発生するようになりました。
時には、大きな道路を横切ろうとしただけでサイドインパクトの被害を受けるなどの問題が起きています。
我が国では今、一般道路に規定の衝突保護がついていない非常に小型の車両を走らせる流れになっているのです。

同時にもっと大きいクルマもたくさん販売していますよね。
ですから一般道路上でインコンパティビリティの問題が発生しているのです。
大型車と衝突した場合、これらの低速車に乗っている人たちを守る方法はないのです。
もしもこの傾向が続くとアメリカでは地域社会に低速車を分離するための特別の車線を設ける必要が出てくるでしょう。
自転車用車線があるのはそのためですよね。
これらの低速車に乗る人々を守る手段を講じなくてはなりません。