保険業界を代表して今、注目している技術を挙げてください。
New York City / New York / USA
我々の資金は全額自動車保険会社から提供されています。
しかし、我々は保険会社の視点から仕事はしません。
たまたま保険者から資金を供給されている公共保険組織と言った方がはやい。
我々に保険会社が資金を提供するのは、「保険者が保険会社を通して公共保健のレベルで効果的な何に対して支払っているか」を保険者が理解する役に立つからです。
ですから我々の仕事の範囲はいまだにとても広い。
そして、我々の最優先事項は衝突事故から発生する死亡や大きな被害を防ぐこと。
保険会社の視点からは、これらはそれほどコストに影響をもちません。
なぜなら、このような衝突事故はそんなに多くないからです。
低速時、対物損傷そして軽傷事故は何百万件とあるのですが、死者が出るような衝突事故は一年に10万件ほどです。
正確な数字ではありませんが、これらの大事故が我々のメインの対象となります。
コスト的にはそれほどではないのですが、これからもこのエリアをメインとしてゆくのは保険会社が国民の健康のためにこれを行なっているとみられることを好むからです。
だから彼らは我々を全面的にサポートしてくれているのです。
私たちの仕事のなかで、今保険金にかかわるのはクラッシュ・アボイダンス技術でしょう。
低速走行中のクルマを衝突前に止めるというボルボ・シティ・セーフティのようなものが効果的にできれば保険金コストに大きな影響を及ぼします。
対物損害を低減させ、また軽傷の頸部損傷のリスクも軽減させる。
これが、保険会社にとって最も支払金額が高くなるものなのです。
支払われる傷害保険金の25%は、軽傷の頸部損傷なのです。
軽傷の頸部損傷に支払われる傷害保険金は年間で6〜8百万ドルにもなるのです。
ですから軽度の前面衝突や追突のいくつかでも防ぐことができたら、保険金の大きさのみならず、軽度の頸部損傷で人々が受ける苦痛や苦しみにも大きな影響を及ぼすことができましよね。
ですから、お話したように保険会社は保険者の視点から我々のリサーチ全体を支援してくれており、実際に彼らが最も応援してくれるのが救命リサーチです。
そして、彼らの最終利益に最もメリットがあるリサーチは軽度の衝突事故と損害を防止するものです。
多くの人は大事故だと思いますが、それほど数は多くないので、もちろんコストはかかりますが、何百万件の頸部損傷のクレームほどではありません。
これらの大事故を防いでもコストセーブにならないか、というとそういうことではありませんが、大勢に影響はないということです。