Sustainability Research 014

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Alexandria / Virginia / USA

たとえば電池やモーターの衝突基準など、電気自動車の安全性はどのように考えていますか。

電気自動車の場合、コンパティビリティの問題はそれほど大きいものではないと考えています。
なぜなら、連邦政府の安全基準を満たしていなければならないからです。
これらのクルマの多くは、小型で軽量なので安全性は低減します。

小型軽量車両は、もっと重量もサイズも大きいクルマと同じようには乗っている人を守ることはできません。
電気自動車は小型でその登場はスマート・フォー・ツーの登場に似ています。
とても小さい車ですが、そのサイズにしては非常によくデザインされている。
あまり高速道路で走らせない限り、問題はない。
主に街中や郊外を走るのであれば、スマート・フォー・ツーや電気自動車は大きな問題はないでしょう。

前に話した低速車も、元来意図されたところで使われる限り問題はないのです。
バッテリー切れは明らかに不都合ですが、今でもガソリンが切れるまで走らせる人もいますからね。
そうすると道を避けてクルマを止めなければなりません。
電気自動車の走行距離の短さに慣れるまでこのような状況は増えるでしょう。
しかしこの場合遅れと不便は生じるでしょうが、本当の安全性の問題にはならないと思います。

スバルやボルボのクラッシュアボイダンスブレーキングのように、クルマを止めるということをクルマ自体がやるべきでしょうか、最後はドライバーに任せるべきなのでしょうか。

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New York City / New York / USA

この技術に対する多くの自動車メーカーのやり方は正しい、良いアイディアだと思っています。
安全上のメリットがどれくらいあるかは今研究中なのでわかりませんが。
このシステムではまず警告をする、そして衝突が回避不能の時のみブレーキが作動する。

これらのシステムの多くでは衝突は回避できないとしても、被害を軽減させることはできる。
それが求められていることだと思います。
何かに大きな物に衝突するとわかっても回避できない時には、クルマは自動的に止まるべきでこれは良いことです。
しかしそれ以上コントロールさせると、たとえばクルマはもっと前に止まることができるでしょう。
ブレーキがあまり早く作動するシステムは運転者をイライラさせ、結局オフにしてしまうと思います。

ボルボ・シティ・セーフティは警告システムではなく、最高時速40キロ以下の低速時にのみ作動します。
衝突寸前のクルマが両方とも時速20キロ以下であれば実際に衝突を防ぐことができます。
スピード差がこれよりも大きいと衝突はさけられないでしょうが、被害は軽減します。
警告はないのでドライバーの邪魔をすることがなく、車間距離が短い走行用で、衝突が切迫しているときにのみブレーキが作動するということで、このシステムは理論的には本当に良いシステムであると考えます。

運転者を苛立たせることもなく、運転者は多分クルマに感謝するでしょう。
明らかに自分が何かを無視した結果なのですからね。
私も試乗してみましたが、ブレーキを踏まないのは難しいですね。
クルマに任せる。実際に衝突するまで何も作動せず、やっとぎりぎりで止まる。
あなたの質問は「良い考えだと思うか」ということだと思いますが、我々は将来性のある考えだと思います。
方向として正しいと思います。
どれくらいメリットがあるかは、まだ充分なデータがないので言えませんが。