Sustainability talk 12 久保田秀暢(前編)

一昨年11月に、モスクワで交通安全世界閣僚級会議がありましたが、
ロシアは本気になっているということでしょうか。

ロシアは58年協定という相互承認のためのEC規則をつくる協定に加盟しているので、その中で議論していて、必要なものを採択しています。
先程も申し上げたとおり、その協定には中国とインドは加盟していませんからECのコミッションなんかはインドに入ってほしくて仕方がないようですね。

そこでは、環境車やハイブリッド車に関係するものも結構いろいろなプロポーザルがあるんですか?

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London / UK

ありますよ。
さっき言った、燃費モードをつくるときでも、ハイブリッドの車の燃費をどうやって計るのかを共通で決めようという動きがあるし、今度は電気自動車の衝突クラッシュセーフティの基準をつくろうという動きもあって、今は日本だけがその基準を持っているので、それを基に欧州でもつくろうという動きがあります。

あと、ホットな話だとバッテリーですね。
バッテリーはISOのスタンダードはありますが、リクワイアメントはどの国にもないんです。
それをどの国がつくるか、そういうところですね。

バッテリーはどこも経験がないんですからね。

一番やりたがっているのはドイツですね。ドイツも経験がないから、ただ、他の部分を日本につくられてしまったので、次はうちがつくるぞという感じですね。
問題はだれも経験がないということですよ。
誰も実験したことがないということです。
何をつくっていいかわからないという状況です。

日本でのミーティングでも、「実は誰も経験がないので、保証期間をどのくらいにしたらいいかわからないんですよ」という話が出ていました。電気自動車もまだまだ難しいですね。

せっかくつくっても携帯電話のように日本固有のものになってしまってもね。
バッテリーの充電や、バッテリーそのものの耐久性の基準とか、経済産業省も気にしています。

バッテリーにしても、電気自動車にしても、カーナビにしても、そのものに関して日本の技術は優れていると思うのですが、国際の場にプロポーザルをもって出て行かないから国際的な共通の枠組みの中でリーダーシップを発揮できないのでしょうか?

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Amsterdam / Netherlands

見ていると、欧州の人の方がデファクトをつくるのに非常に敏感ですよね。
日本は携帯電話の時などでもそうでしたが、記事などを読んでいても、「いいものをつくれば認めてもらえる」という感覚があるけど、欧州では違うんです。
言い方は悪いけど、「いいものはつくらないけど、規格は全部押えておく」という感じです。
バッテリーなども、そこが一番怖いなと思っています。

本当は先ほどお話しした「ハイブリッド車の安全提案」などを押えていかないといけないんですよ。
だから規格の面でいうと、経済産業省にISOなどのスタンダードをがんばっていただきたいし、リクワイアメント、基準の面では国土交通省がやっていけばいいと思います。

実際にプラグインにしても、充電スタンドにしてもヨーロッパはもうつくり始めているんでしょうか。

いや、私は見たことないですね。どこかドイツあたりにはあるのかもしれませんが。