Sustainability Research 16

我々のゴールは、ドライバーが常に自分のクルマに対応できることです。

ウルリッヒ・メリンホフ ダイムラーAG メルセデス・ベンツ 車両研究開発 安全・NVH・テスト担当 副社長

写真:ウルリッヒ・メリンホフ

メルセデス・ベンツは世界の自動車の憧れであり、お手本であり続けている。
それは安全の分野でも同様だ。
今後どのようなお手本が私たちに示されるのか。
安全担当副社長に訊く、現在と未来。

今大きな変革が自動車に起きています。
それに対してどのようにお考えですか?

ハイブリッド車、電気自動車も、安全面では他のクルマと同様のセーフィティ機能をそなえていなければなりません。
我々は、座席及びコンパートメントにrestraint systemsやNECK-PRO、エアバッグをはじめとするアシスタントシステムを搭載していますが、見逃してはならない違いがひとつあります。
バッテリーパックの安全性です。
これが電気自動車と他の自動車との最も重要な違いでしょう。
バッテリーが、想定できるどのような事故に遭っても、破損しないことが重要です。

ほかに、電気自動車と他の自動車との違いはありますか?
例えば、静音性(走行音が静かすぎる)といった問題です。

静音性の問題は、次の段階で適正化されるべき問題でしょう。
私の個人的な見解ですが、走行音が静かな電気自動車が増えれば、街そのものの音も減ります。
ですから、電気自動車が近づいていることを知らせる聴覚的な情報は必要ないのではないでしょうか。
私自身は、走行音は本当に大きな問題とはいえないと思います。

写真

Vienna / Austria

それは、街が静かになるチャンスだということですか?

それはcontract productiveですね。
もし、電気自動車が走行音を出すようになれば、街はもう静かな環境ではありません。
ですから、街で電気自動車の走行音を出すようにするというのは、交通上の必要性からでしょう。
それも現在から次世代にいたるモビリティに関してです。

ひとつ、交通上の安全についての大変重要な点を言い忘れました。
ハイブリッド車や電気自動車のthe high-voltage electricity system については、事故の際その電気系統がが全て停止し、駆けつけた救助隊が感電に巻き込まれるリスクがないようにしなければなりません。
これは非常に重要です。
電機を完全にスウィッチオフした上で、救助隊が安全に事故に遭った人を救出できるようにしなくてはならないのです。
我々のクルマにはもちろんその機能を持たせています。